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知って得する不動産投資

翌月の作表作成準備のためで,以後,毎月「売掛金オリジナルデータ」を新しい月次データに更新していくことになります。
次に「サイト管理」システムがあります。
売掛金滞留管理システム」は売掛金を対象にしたもので,これとは別に,受取手形までを含めた全売掛債権のサイトの是非を管理する方策が必要であり,これが「サイト管理」システムなのです。
前述(基本的考え方)の②に対応するものです。
「サイト管理」システムには,もう1つ別のデータベースが必要となります。
月次の売上高データです。
得意先ごとの月次データですが,ただデータにぶら下がっているほかの特定データを一部必要とします。
そしてこのデータに,前述の回収条件サイトなどをドッキングして,パソコンで作成されるのがサイト管理実績表です。
 サイト管理実績表については,この章と切りはなして,次のⅣ章で解説することにします。
 (2)作成される表 ①売掛金滞留管理表(図表3-7) 得意先別の売掛金残高一覧表で,「売掛金が所定月に所定どおりの金額で回収されているか」を見る表です。
 表の構成は,右端の売掛金当月末残高欄に対し,その内訳残高が発生した月別に,順次左方向に新しい月次から古い月犬十m 売掛金滞留管理の手法次へとさかのぼって表示してあります。
例えば,9月度の作表であれば「当月末残高」は9月末残高であり,「当月売上」欄は当月ですから同じく9月,「前1月売上」欄は8月,「前2月売上」欄は7月と続き,最後の「前~6月売上」欄には,3月以前の未回収残高をまとめて表示しています。
(解説1)アミかけの意味 この表は売掛金滞留管理のメインとなる表です。
アミかけの中の数値は所定サイトどおりの正しい残高であり,アミのかかっていない部分の金額は,「回収遅れ」か「データ誤り」であることを示しており,調査解明を要するものです。
 売掛金は,通常ひと月は滞留します。
回収条件が,月末締め,翌月末起算で手形を回収するというような形をとるからで,表で見ると「当月売上」欄がそれで,すべてアミがかかっており,残ってよい売掛金残高を表しています。
アミが例えば「前4月売上」欄まで伸びてかかっている得意先がありますが,これは4ヵ月後に満期日銀行振り込みとなる回収条件のものであり,いわゆる「期日現金」という近年増加してきている支払い形態です。
「期日現金」取引でなければ,手形をひと月後に受け取ることで,90日サイト手形ならその期間,手形期日として債権の権利があるので,債権を管理するうえで比較的わかりやすく簡単です。
これに対し「期日現金」の場合は,4ヵ月なら4ヵ月間,売掛金でお守りせねばならず,従来の「請求書」での消し込み管理ではわかりづらく間違いのもととなりやすいくせ者です。
 (解説2)アミなしの見方 表の中で,アミから外れた白地部分にある数値は「回収漏れ」や「計上ミス」など,問題となるものですが,ポイントとなる見方を説明しましょう。
 人金のひと月ずれ程度ならまだ罪は軽いけれど,まず最も注意を払わなければならないのは,「前~6月売上」欄の数値です。
「前~6月売上」欄に載ってくる数値には,発生原因から見て大きく分けて3種類あります。
 ①1つは,古くから“おり”のようにたまっている不良債権です。
これは発見次第ただちに発生月をさかのぼって調べて原因を究明し,措置を急ぐことです。
 ②またここには,営業における売り上げ計上の間違いや,値引き処理の要訂正分とか,単なるミスまたは不正処理などが表示されます。
こじれた糸をほぐす必要があるものです。
 ②もう1つは,営業と経理間の帳簿残高の不突合です。
この表では,右端の「当月末残高」欄の数値は,経理の帳簿残高であり「当月売上」から左の各月の数値は,営業の請求書ベースの数値になっています。
そして経理残高と営業残高数値の各月合計額との差額があれば,左端の「前~ 6月売上」に表示されることになっています。
したがって「前/?月売上」の数値は「古い未回収額」か「経理との不突合」か,もしくは「データ誤り」を示しており,問題が浮き彫りになっている欄ですので,注目して下さい。
売掛金滞留管理の目標は,まさにこの表の“アミから外れた数値”をなくすところにあるのです。
 (解説3)次の展望 この表は原則として毎月作成しますが,不良債権も消えて,ほとんどすべての数値がアミの中に入ってしまい,手をかけるところがなくなれば,数力月に1度の作成に切り替えてもよいでしょう。
しかし,数多くの得意先を抱えた部門や会社では,毎月いろいろな問題が出てきて油断はできないものです。
 またこの表は,これから続けて紹介する各作表の“まとめ”であり,表紙に当たる性格を持っています。
一覧性があり,かつ,ビジュアルな構成になっているので,経営者や営業の主管者,経理責任者が閲覧し,会社の債権回収状況を確認するのに打ってつけの内容のものです。
 経営者は,この表を見て不良債権対策を練り,滞留債権については回収促進の指示を出せば,債権管理に遺漏はないはずです。
 さらに次の段階があります。
この表を上手に活用して,ほぼすべての数値がアミの中に入った暁には,今までそこかしこの小枝や崩れた岩にひっかかり,行方を阻まれていた川の流れが,一気に潤滑に整然と流れ出します。
本来の姿に戻るのです。
これはすなわち,資金繰りがスムーズになり,資金繰り計画の精度がぐんと上がることにつながるのです。
これにより,後述の「売掛金回収予定表」の精度を高め,そこから資金繰り表の作成までが可能となってきます。
しかし,そこまでいかなくとも,本件「売掛金滞留管理表」を有効に利用するだけで,その効果は十二分に得られます。
 ②売掛金滞留明細表(図表3-8) 売掛金の計上と入金の対応関係を明らかにした表であり,前項で紹介した「売掛金滞留管理表」の明細書となるものです。
 売掛金残高が,さかのぼること何力月前に発生し,その後何月に回収され消滅したか,売り上げとそれに見合う回収,入金を対応させ差し引きする方法で作成されています。
 またこの表の得意先ごとの「調整差」行を集約して一覧表示したものが,前項の「売掛金滞留管理表」そのものであり,この2つの作表は本表と明細表の関係にあります。
 (解説1)設定の仕方 この表の1行目の項目形式は,前項の「売掛金滞留管理表」と同じになっています。
しかしここでのミソは,2行目からの内容にあり,「売上」と「入金」そしてその差を表示していますが,「売上」と「入金」で設定の仕方が異なっているところにあります。
この考え方を,よく理解してもらわなくてはいけません。
 まず「売上」行には,当該月の売上高をそのまま設定してあります。
すなわち,9月度の作表であれば,右端の 当月末残高欄には9月末の売掛金残高を, 当月売上欄には当月だから9月の売り上げを, 前1月売上欄には8月の売り上げを, 前2月売上欄には7月の売り上げを,以下同様に,前~6月売上欄には3月以前の売り上げをセットしてあるのです。
 次に「入金」行ですが,ここには少し細工を施してあります。
すなわち,得意先ごとの回収条件に合わせて入金月をずらしているのです。

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